八坂神社は、スサノヲノミコト(素戔嗚尊)、クシイナダヒメノミコト(櫛稲田姫命)、ヤハシラノミコガミ(八柱神子神)を祀りしています。
日本神話でも知られるように、スサノヲノミコトは、ヤマタノオロチ(八岐大蛇=あらゆる災厄)を退治し、クシイナダヒメノミコトを救って、地上に幸いをもたらした偉大な神さまなのです。
また、八坂神社の歴史は、平安建都の約150年前-斉明天皇2年(656)と伝えられており、都の発展とともに、日本各地から広く崇敬を集め、八坂神社の分社は現在も約3千、日本各地にあります。
八坂神社はながらく、「祇園社」「感神院」などと称しましたが、明治維新の神仏分離にともなって、「八坂神社」と改称しました。
八坂神社と言えば、有名なのは、豪壮かつ華麗な祭り、「祇園祭」です。京都3大祭りのひとつ、祇園祭りは、千百年の伝統を有する八坂神社の祭礼であり、京都の夏の風物詩といえます。
祇園祭は、7月1日の「吉符入り」にはじまり、31日の境内摂社「疫神社夏越祓」で幕を閉じるまで、1ヶ月にわたって各種の神事・行事がくり広げられます。
また、春には隣接する円山公園の枝垂れ桜が有名で、シーズンになるとライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸しだします。
八坂神社は本殿が国の重要文化財に指定されており、通年の観光スポットとしても知られています。